株式会社松川レピヤン 松川 晃久さん

織ネーム、織ワッペン、越前織お守り袋、織ストラップ等の製造販売を手掛ける1925年創業の松川レピヤン。

洗練された温もりのあるオフィス、まるでカフェのような食堂、いきいきと働くスタッフ、笑顔にと活気に溢れた会社を作りあげた秘訣や、移住者受け入れへの想いをお話ししていただきました。

自己紹介をお願いします。

株式会社松川レピヤンの松川晃久です。役職は営業企画次長です。
企業インタビュー|松川レピヤン|新社屋

主な事業をお聞かせください。

洋服や鞄に付いているブランドタグ(織ネーム)を製造しています。その中でもワッペンやお守り袋、ストラップなどを製造しています。

従業員数を教えてください。

95名ほどです。全体の7割以上は女性の方です。意図して女性を採用しているわけではなくもともと女性が働く業界というものがあると思います。最初から女性が多くその比率のまま増えていきました。

福利厚生として行っている、特徴的な取り組みはありますか。

非常に多いと思います。新社屋を建ててから食堂を作りました(一食350円で材料費代のみで食べられる)。 例えば、毎月の売り上げ更新でチケットを発行して社員に配っています。会社の備品費用や毎週来るキッチンカーに使用したり、会社の商品を購入するなど様々な使い道があります。また、社員割引とチケットは併用できます。

企業インタビュー|松川レピヤン|写真1

旅行関係にも力を入れています。社長や奥さん(社長の奥さんのことを社員さんも奥さんと呼ぶのだそうです。)の想いが詰まったなかなかない経験を社員旅行でさせていただています。普段は泊まれないような一流ホテルに泊まるなど、その一流に触れることで普段のサービスに繋がっていければと思っています。一流を知ることで感じることがあるという考え方なのでちょっと無理して泊まったり、足を運ぶというのが社員旅行の目的でもあります。

コーヒーも全て無料で飲み放題なんです。
(コロナ禍もあってあまりできてませんが、)連休前に社員みんなで集まって食事会をして、他部署でのコミニュケーションも生まれていました。当時は、人数が多い日は秋吉(福井県内に複数店舗ある焼き鳥の名店)を貸し切って食事会をしたりですとか、人数が少ないときは地元の焼き肉屋さんを貸し切ったりしてました。大型連休の前には食事会を開いてコミニュケーションを計って次の仕事に繋げていました。

また、福利厚生として全国にあるエクシブの利用店に友人や社員といっしょに行く場合は会社負担でホテルの宿泊代はかかりません。豪華なホテルなんですが、僕も家族で利用したこともありますし友人と行ったこともあります。利用権というのが福利厚生のひとつとしてあります。

企業インタビュー|松川レピヤン|表彰

あとこれも少し特殊なんですが、毎年年末に表彰式を行っています。評価制度も特殊で360度査定のようなことをしています。僕たちも含めて全員が評価の対象として、その中から「今年一番伸びたで賞」を発表します。MVPがあって、上位に入賞したりすると特別賞として旅行の枠を獲得できます。
上位に入る人たちというのは、ある意味会社の中の意識の高い人たちが選ばれる。意識の高い者同士で、普段どういう仕事の取り組み方をしているのだろう、という考えを旅行を通じて感じて、話して、コミニュケーションをすることがひとつの目的です。より良くなるための特別枠の意向をやらせていただいています。

会社の雰囲気はどのような感じでしょうか。

アットホームという言葉が一番あてはまるのかなと思います。けっこう独自なんですが入社してすぐにあだ名を決められるんですよ(笑)「普段なんて呼ばれてるの?」「それじゃ今日から◯◯ちゃんね♪」と、あだ名で呼び合うようなスタイルです。

企業インタビュー|松川レピヤン|カーリング体験

なぜそこまで福利厚生に力をいれるのでしょうか。

社長、奥さんの想いがたくさん詰まっていて、色々な経験をして欲しいのとやっぱり(社員の)喜ぶ顔が見たいというのが一番大きいのだと思います。どうしたら横を見てくれるか、というところが形に繋がっていったのかなと。そうすることである意味会社に長くいてもらえるというひとつの目的もあります。社員を大事にしようという想いが強いからこそ、生まれてきた福利厚生ですね。

企業インタビュー|松川レピヤン|社長お祝い
企業インタビュー|松川レピヤン|社長誕生日

愛されてる社長さんなんだろうなと思ったのが、取材会場に来るまでに「社長誕生日おめでとう」というプレゼントが置かれていて、従業員さんからのかなと見ていたのですが。

社長は自由な感じでそこがすごく良くて、手が空いたら「俺が配達いくよ」と、最近の配達の仕事は社長の仕事になってきています(笑)社長として比較的自由な時間が作れるので、ある意味色々な部署をまわって、各部署のコミニュケーションを社長自らがとりにいけるような形ですね。 あと、SNSに力を入れていて、TikTok部というのがあります。目標はバズること。ご質問いただいたプレゼントですが、TikTok部が社長の誕生日の動画を上げるために作りました(笑)

織ネーム工場とは思えない雰囲気ですよね。こういった空間作りにはどんな想いがあるのでしょうか。

従来ですと社長、奥さんの想いを形にしてきた事が多かったのですが、この新社屋に関しては、初めて従業員の子に任せて”どういう空間で働きたいか”を設計事務所と従業員の子が話し合いながら、こういう空間を作りたいというイメージを形にしていきました。イメージはアメリカのパタゴニアの本社。一階にカフェがあって事務所が二階にある。出入りが多い事務所なのでさすがにそのスタイルは難しいということで逆にしたのがこの空間です。

移住者さんを採用するにあたっての想いをお聞かせください。

県内で優秀な人材を引き込みたいという気持ちもあって、県外の方で福井の人たちとは違った感性をもっている、ある意味福井じゃない感性を会社に取り入れたいという想いです。また、純粋に福井に移住してみたいと思っている若者を応援したいという気持ちがあります。地元を盛り上げたい気持ちが強くて、とくに坂井市は”どげんかせんとあかん”ではないですが、そういう気持ちを常にもっているので、福井に来たいという人がいるのはすごく嬉しいです。
そういう方たちをどうやって応援できるか、松川レピヤンに入社して色々なことに繋がっていけたら良いと思います。

移住者さんが就職された際には、会社としての補助などはありますか。

住居手当(住むことに対して会社から援助する)はつけさせていただいています。

最後に移住を検討している方へメッセージをお願いします。

今はどんどんデジタル化が進んでいて、例えばプログラマー。高い技術やスキルを持った人材が都会では埋もれてしまうような存在でも福井に来たら活躍できる場があるかもしれない。僕たちみたいなデジタルにそこまで強くなかった企業はこれからの時代必要になってくる。そういう面で、都会で埋もれるくらいなら福井で花咲そうとしてみるのもひとつの手ではないか。お互いにWinWinな関係。食べ物も美味しいし、子育てをする環境としても良い場所、お互いにプラスになるような存在になれると思います。燻っているような方は移住を検討してみるのもいいと思います。
企業インタビュー|松川レピヤン|移住者受け入れ

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